伊東に一泊（2）

さて、伊東で泊まった宿について少し触れます。

JR伊東駅からクルマで約7〜8分といったところでしょうか。山道のワインディングを抜け、
行き止まりになった所まで登ると、特に派手な看板もなく現れる旅館「一心」。
一日に二組程度しか予約を入れないということで、クルマの音がした途端に従業員の方
（ここのご主人のご家族です）が出迎えに来てくれます。
予約客の事は事前に把握しているらしく、簡単に宿帳を書いただけですぐに部屋へと案内
されます。
2年前に売りに出されていた旅館ごと今のご主人が買取り完全にリフォームしたとのことで、
建物の構造は古い事がわかるのですが、床から壁からピカピカでとても気持ちいい。
他にも所々に宿泊客に対する心配りと拘り（？）が散りばめられているのですが、それは
泊まってみれば分かるということで。（笑）

夕飯は午後6時頃からと、やや早いのですが、出てくる献立の数が半端でなく多いので、
お腹を減らして行くのがいいでしょう。普通に食べていても2時間くらいはかかるで量
なのでご主人曰く「できれば夕食前に温泉に入っていただいた方がいいでしょう。大概の
お客様は夕飯の後にあまりにもお腹一杯になってしまって温泉に入らずに寝てしまうよう
なので・・・」と笑ってました。

↑これが今回の全メニュー。サプライズメニューは「マンボウの刺身」でした。

食材に関しては海の物以外の素材は全て自家栽培したりご主人が山に入って採ってきたもの
ばかりとの事。
仕入れやご主人の趣味などによりサプライズメニューや新しい開発メニューなども出して
貰えます。常連さんには裏メニュー？もあるとのことで、ちょっとそそられます。
いろり焼き形式で焼き物は全てご主人が炭火で焼いて出してくれます。いわゆる遠赤外線で
じっくり焼いているわけですから、焼き物なのですが、蒸したような食感も楽しめます。
素材の味がとても引き立ってくるので余計な調味料で味付けするのがヤボに思えてきます。
実際、刺身以外は全て出てきた状態のまま何もせずにいただきました。
マジ美味しかったです。(^^)

温泉は浴場が2つあり、どちらもファミリー風呂形式、入ったら施錠をして貸し切り状態になり
ます。しかもほぼ24時間いつでも入浴可能です。
宿泊客が2組で浴場が2つですから、余程運が悪くない限りバッティングする事は無いでしょう。
じっくりと食事をして温泉に入った後は、後は寝るだけ。
山の上の方にある旅館なので、波の音と風が窓を叩く音が聞こえるだけで
とても静かでした。
翌日もかなりのボリュームの朝食がでますが、前日の夕食ので胃が広がっているせいか、結構
食べられてしまいます。
とにかく人と接するのが何より楽しくて好きであるというご主人の人柄が前面に出ているという
感じでした。
週末は大体予約で埋まっているそうですが、平日は予約が入れやすいとのこと。ただしかなり
不定期なので事前に確認しておいたほうがいいでしょうね。
宿泊費も、2食付いて大人１人平日12500円〜と決して高くないので安心です。

普段はこういう所に情報を載せたりしないのですが、帰り掛けにご主人から了承をいただいて
きたので、ちょっと宣伝させてもらいます。

旅館　「一心」
静岡県伊東市鎌田1075-63
URL http://www4.tokai.or.jp/irori-yaki/